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小説っていうか文字の羅列
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眼下に広がる途方もない空間。

散りばめられた小さな小さな、光。

まるで、全てを飲み込んでしまうような。

何もかもを包み込んでしまうような。


何千光年も果てに広がる、空。



その星々に今も誰かが祈りを捧げている。






あるポケモンに願いを捧げるとその願いは叶うという。
そう言い出したのは誰なのか。

そして、それは真なのか。



それは自分自身にも、分からない。


何故なら叶うのは他人の願いだけなのだから。
何故なら、今もこうして自分は願い続けているのだから。






もう何回目か分からないこの孤独に。



君の姿がこの目に写らなくなって、

もう何千年経ってしまったのかも、
この小さな地上ですら、ちっぽけな事で。


嗚呼、何て残酷な運命なんでしょう。






(それでも)






何千年、何万回の月日が流れようとも。

君の事が大好きなこの命は。

今でも君に一目巡り会うために、動き続けるのだろう。




遥か、彼方の光に願いをこめて。

そして、あわよくば君に、





「さぁ、」




もう一度、会えますように。





「今日は、何の話をしよう?」





―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

翡翠(ジラーチ)


この残酷な運命に狂おしい程の憎しみと、
いつかまた、生まれ出でる君に苦しいくらいの愛を。
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「リーダーがいない」と、基地に戻ってきた自分の元へ駆けつけてきたのは早苗だった。
基地の様子を見やると成る程、夕方になってとっくに依頼を終えて戻っているはずのメンバーが早苗以外に見当たらない。おそらく、総出で探しに出たのだろう。
「自分は、もしリーダーが帰って来たときのために基地で待機しているから、探しに行ってきてほしい」と、言い残すと早苗は基地のなかへと戻っていった。

今頃、誰よりもリーダーを慕っていた副リーダーの少年は必死になって探しているのだろうか。
その様子が簡単に頭に浮かんで来て、不憫ながらも微笑ましく、思わず笑みを浮かべた
とはいえ、今更自分がどこを探せばいいのだろうか。
これでメンバーの一人のように空を飛ぶことができればいいのだろうが、生憎それも出来ない。
春とはいえ、夜になると冷え込むこの季節。さすがに神出鬼没の塊のようなリーダーにしたって、やはり心配ではある。







森の奥で探していた人物を発見したのは、それから数分たった後だった。
よくもまぁ、こんな場所を見つけたものだというような木々に囲まれた死角に、彼女はこちらに背を向けて座っていた。
のんびりと散歩がてらに探したのが幸いしたのだろうか。ふっと見やると、そこにいたのだった。

辺りは既に薄暗くなっており、冷え込んできている。
自分が側に寄っても全く反応のないリーダーにそっと話しかけた。


「こんなところで何をしているんだい?」




返事は、無い。
聞こえていないのか、意図的に無視をしているのか。こちらから顔が見えない以上、それも分からない。
とはいえ下手に背後から接触しても、向こうが厳戒体勢だった場合、予想外の攻撃がきても不思議じゃない。
どうしたものかとゆっくりと近付き、呼び掛ける。


「みんな心配して探しているよ。日永」



その声に、ようやくピクリと肩が震えた。
そして一言。



「今日は帰らないって、伝えて」




いつもの勝ち気な少女とは思えない、その声。
ふと感じた違和感に、自分は素直な感想を発した。








「泣いているのかい?」



―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

泉(デンリュウ♂)
日永(ロコン♀)


ここまで考えて飽きましt(((
木々が風にあわせて音をたてて揺れた。
茂る暗黙の大木々。
僅かな木漏れ日が注ぐだけで他は何もなく、そこは少し薄暗かった。
地からは名前も分からないような植物が生い茂り、もはや道という道はない。

そんな森の、奥深く・・・




「・・・・・・」

この場に立ち止まって数分が経過した。
青年は黙り込んだまま、足元に咲く小さな花を見つめている。
恐らく、自分と同じことを考えているのだろう。“この花、さっきも見た気がする”と。
風がふわりと吹き、もう慣れてしまった植物独特のあの香りが揺れた。
青年の少し長めの茶色の髪が柔らかそうに揺れる。
静かに顔をあげて無言のまま、目の前にそびえ立つ大木を見上げて。

ため息を一つ。


「悪い、馬場さん」


こちらを振り向いて、青年は穏やかに微笑んだ。

それは思わず見とれてしまうくらい、綺麗な笑みをにっこりと。



「やっぱり俺たち、迷ってるみたいだ」




またか――・・・



自分、どこにでもいるただの野馬でして。
名前を“馬場”と申します。


―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

ちょっとした創作のようなあれでして
これ以上文にならないので出しました←
空が青い。
仰向けになると、空がこれ程かと言うほどはっきり見える。
朝にしては木々の間から見えるその空は綺麗に青く。
今日もいい天気だなぁ、などと呑気に考えていた。
まぁ、それもこれも寝起きだからなのだが・・・



「立てクロ助。いつまで寝てるんじゃ」
「あのさクラリア様?朝から何なのさ。急に寝起きの僕に殴りかかるなんて」


そう言い放ってこちらを見下ろすその顔は、不機嫌そうな言葉に反して楽しそうな笑みを浮かべている。
手には愛用の白い柄の鎌。幸いというか当然ではあるが、攻撃してきたのは先端の刃の部分ではなく、柄の部分である。
とはいえ、その唐突な攻撃に寝起きの頭で対応出来るわけもなく、あっさり倒れ伏してしまったのだが・・・

「全く。だからいつまでもクロ助はクロ助なんじゃ」
「クロ助って君が勝手に呼んでるだけだけどね」
「阿呆。これくらいの不意打ちに対応出来んでどうする」


わずかに不機嫌そうな表情を見せる目の前の少女。
いや、少女なのは見た目だけで中身は恐らく相当の年ではあるのだが・・・
そう思いながら一つため息をつくと、まだ結っていない無造作な髪をかきながら青年は体を起こす。


「完全に目が覚めてたってこの僕にクラリア君の攻撃が避けられる訳ないじゃないか。反撃して欲しいならシャルト君やリーダーを狙うことだね」

「貴様、本気で戦っておらんだろう」



わずかに青年の眉が上がる。
それを見てにやりと笑うとクラリアは続けた。


「わしはそれが面白くない。理由が何であれ本気で戦わずに負けるのは仲間にも相手にも失礼じゃろ」



黙ったまま遠くを見るように顔をあげる青年。
普段はサングラスをかけているために分からなかったが、その澄んだ水色の目からは表情が読み取りにくい。
その目を少し細めると、座ったままクラリアを見上げる。


「あまり買い被らないで欲しいな。僕のどこを見ればそんなことが言えるのさ」
「・・・その槍」

そう言う視線の先にあるのは青年の身長よりあるだろう長い水色の槍。
先が稲妻形に曲がっており、先が細く尖っている。
青年の脇に置かれている槍を見るとまた視線を戻した。

「わしはその槍の先を使って貴様が戦っているところを見たことがない」
「そりゃこの槍は雷を打ち出すためのもので、相手を突くためのものじゃないからさ」
「そうかの?」

そう笑うクラリアの目は笑ってはおらず。
それを見たミルシェは苦笑した。

「何が言いたいんだい?」
「だから言っておろうが。本気で戦って見せろと」



―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・

ミルシェ(ゼブライカ♂)
クラリア(ブルンゲル♀)

「私はあなたの瞳大好きよ。だって空を見ている気分になれるんだもの」
知ってる?空って何でも受け入れてくれるのよ。
「危ないッッ!!!」

真っ先にそれに気がついたのは夢羽。
普段の彼からは聞かないような大きな声に一同は一斉に夢羽のほうに注意を向けた。
しかしそれは少年の足元が陥没し、体勢を崩したのと同時だった。

それにいち早く動いたのはライド。
今にも川に落ちそうなシルビィの体勢を戻そうと手を伸ばし、駆け出す。
しかしその少年と自分の間にある川のことが頭に入っていなかったらしく、その足はそのまま川へと踏み出されていた。
そしてそのライドを引き戻そうとムルが行動に移る。
迷わずその腕を掴むが、女とはいえポケモン一匹を引き戻す力はムルには無かった。
既に足元が崩れ落ち、川へと落ちようとするライドと共にムルは引っ張られるように落ちていく。



・・・そしてエルフがその腕を素早く掴み、ライドごと勢いよく引き戻した。




「・・・お前らは一体何をやってるんだ」
「さっすがエルフ!ファインプレー!」
「いつもご迷惑お掛けします」
「・・・・・・ったく・・・」

先程までのことが無かったかのようにはしゃぐムルと能天気に微笑むライドを見てエルフはため息をつく。


「・・・なぁ」



その面々におそるおそる夢羽は話しかける。
成る程。盲目の彼には音や声はしても実際何が起きているのかは分からないのだ。
それに気付いた一同はパッと夢羽の方を向く。


「あっ!夢羽さんごめんね!大丈夫だよ!」
「何が大丈夫だよ。完全に自業自得だろうが」
「あ、ひっどーい。アタシが本当に落ちたら泣いちゃうくせに」
「ぬかせ」

「いや、そうじゃなくて・・・」


和気あいあいと話すムルとエルフに相変わらず強ばった顔で夢羽は続けた。




「・・・・・・シルビィ君は・・・」


「・・・あ」




一斉に向こう岸を見る三人。
先程まではいた少年の姿が見えない。
地面を見るとシルビィのいた場がそっくり崩れ落ちていた。





「・・・・・・」





嫌な沈黙が流れる。
夢羽もその気配に感づいたのだろう。顔が青ざめている。

しばらくの後、ムルが口を開いた。



「よ、よかったじゃん・・・あの子もアタシたちと目的同じだったみたいだし・・・これで会えるよね・・・」
「そ、そうですよね・・・これで二人とも同じ場所に行ったわけですから・・・」
「後でここら辺にお花供えとこうね・・・」
「縁起でもないこと言うな。まだ二人とも死んだと決まった訳じゃないだろ・・・」


そう諭すエルフの表情も強ばっている。


途方に暮れる一同。
あまりにも突然で頭が状況を上手く飲み込めずに冷や汗を流す。
もはや当初の目的を忘れてしまう程・・・




「・・・ん?」

花畑に目を向けていたムルが小さく声をあげる。
それに気付いたエルフがそちらを見ると大きく目を開いた。


「お、おい!和尚さん!!」
「ん?何?どうしたん?」
「あ・・・」


状況がつかめずにいる夢羽の横でライドが声をあげる。
そしてムルが大きく息を吸い、




「こらああぁーーっ!!!そんなところで何してるんだクソガキイィーーッッ!!!!!」


「・・・え・・・・・・」


ポカンとした顔で夢羽が花畑に顔を向ける。
すると向こう岸にいる謎の人影がこちらに気付いた。



「あっ!夢羽さーん!!」

「Σこ、狐笛ちゃん!!?」


思わず声をあげる夢羽。
そう、川を隔てて花畑に立っているのは当初の目的である探していた少女。
怪我をしている様子も無く、ニコニコと嬉しそうに笑っている少女に一同は脱力感を覚える。


「あっエルフさん達も!皆さん何をしてるんですか?」
「何をしてるも何もあんたを探してたに決まってるでしょ!!」
「それより見てください!綺麗なお花畑ですよ!」
「Σちょっ!無視しないでよ!!」


苛立ったように騒ぐムルを制し、エルフが呼び掛ける。


「狐笛ちゃんは一人で来たのか?」
「途中でエネコロロさんに会ったですよ!」
「・・・エネコロロさん?」

戸惑ったように返すエルフ。
それに対してすっかり安心したように笑う狐笛は一歩、また一歩とこちらに足を進めた。
そして丁度先程シルビィがいた場所までたどり着く。

「あっ!狐笛さん!それ以上来たらシルビィさんのように・・・」
「こら、ライド!!」

慌ててライドを制するエルフ。
しかし既に聞こえていたらしく、狐笛はさらに顔を輝かせる。


「シルビィさんも来てるんですか!?」
「えっ?あ、えーと・・・」
「嬉しいのです!丁度よかったのです!それでシルビィさんは今どこに・・・」
「・・・・・・」


一同はばつが悪そうに川を見る。
それに気付いた狐笛はゆっくりと視線を足元に落とす。
そこには崩れて地盤が不安定になってしまった地面があり。
それを見てはっと息を呑むと、夢羽たちの方へ視線を戻す。

「・・・まさか・・・」


エルフは視線をわずかにそらす。



「・・・多分」


狐笛は目を大きく見開き、何かを言い出そうとするが思いとどまる。
そして川の下流に向かって走り出した。


「あ、えっ狐笛さん・・・っ!?」
「ちょっとあんた何やってんの・・・っ」


慌てるライドとムルの声が聞こえたのか、狐笛は走りながら一同の方を向く。


「狐笛はシルビィさんを探しに行きます!!」

「Σちょっ狐笛ちゃん!!?」



「おい、ムル」



エルフが驚きを隠せずにいるムルに呼びかける。
そしてちらりと下流を見ると、一言。


「狐笛ちゃんに付いていけ。今すぐにだ」
「Σはぁ!?何でアタシが!!」
「お前なら追いつけるだろうが。身軽なんだから」

明らかに嫌悪感を帯びた顔でエルフを睨むムル。
それをはんば呆れたように諭すエルフはため息をつく。

「あんなに慌ててんだ。下手したら狐笛ちゃんまで川に落ちかねないし」
「・・・確かにありえますね」
「ムルちゃん、頼むわ・・・」
「夢羽さんまで・・・」

不服そうに口を尖らせるムルだったが、「あーもう!」と言い残し、狐笛の走り去った下流へと走り出した。
それを見届けたライドはエルフの方を見やる。

「ところで僕達はどうするんですか?まさかここで待つとでも・・・?」
「んなわけねーだろ。和尚さんが走れるわけないし、お前の体力も考えてとりあえずムルにだけ行かせたんだよ」


そう言って歩き出そうとするエルフだった。

・・・が、突然その足が止まる。





「エルフさん?どうしたんですか?」
「・・・いや、今何か花畑に人影が見えたような気が・・・?」



そう言うとエルフは花畑に目を凝らした。





―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

・夢羽(ミュウ♂寄)
・ライド(フライゴン♀)
・ムル(ムウマージ♂)
・エルフ(エーフィ♂)

LOST CHILDⅨ

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とっても残念な小説しか書けない。
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